東京の端より愛をこめて

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WITH LOVE FROM THE EDGE OF TOKYO

最高のアイスTOP3が決まりました。

3位 アイスの実 巨峰

アイスの実 アソート 84ml×24個 【冷凍】(1ケース)

 アイスの実はなぜ「アイスの実」なのか。それはアイスでありながら「実」、すなわち果実であるからだ。そしてアイスの実の原点にして頂点に立つのが巨峰である。アイスの実のパッケージを開ける。そこに存在するのはアイスでありながら、果実の可愛らしさ、瑞々しさ、生命力を宿した12個の宝石。リニューアルされたので手でつまむ必要はない。袋を口の近くに持っていき、口へ放り込む。少し舌で転がし風味を楽しんだ後に奥歯でかみ砕く。意外なほどの弾力を感じた途端弾ける実。口に巨峰、いや初夏が広がる。扇風機でも夏フェスでもプールの塩素の匂いでもない、暑い日の「アイスの実 巨峰」が僕の夏の訪れを知らせてくれるのだ。

 

炭酸にぶち込むのも良い。味の変化は夏の夕暮れの紅の移り変わりのように美しい。

 

 

2位 赤城乳業 ブラックチョコレートアイスバー

赤城乳業 ブラック チョコレートアイスバー 83ml×30個 【冷凍】(1ケース)

75円。圧倒的お手頃さ。板チョコをアイスにメタモルフォーゼ。開けると黒に近い茶色の塊。まずはペロリと一舐め。冷たさにビターな風味が混じり、風が吹き抜ける。一口齧る。表面の堅いチョコを越え、シャリッとした粗めの氷を招き入れる。ほのかに薫るミルク感。口の中で転がすとすぐ溶けていなくなる。そこから食べ終えるまでは一瞬。口、喉の温度が下がっていくのに反比例して上昇する幸福度。棒に残る最後の塊を見てふと寂しさが訪れ、チョコの苦さと共に夏が終わっていく寂しさが僕を襲う。だが、まだ6月。夏はまだまだ終わらない。

 土手沿いのコンビニで買うのが良い。片手にブラックチョコレートアイスバー、耳からはくるりで「アンテナ」を。

 

 

1位 SACRE レモン

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夏は「サクレ」のために生活していると言っても過言でもない。運動、勉学、勤労、すべてのご褒美がサクレを体に入れること。今日だってそうだ。オンライン授業を終え筋トレ。陽が斜めになった頃にマラソンを行いシャワーを浴びる。すべての行為のベクトルがサクレへ向いている。勉強しながら「今日はレモンからかなぁ、いやレモンは残すべきだよなぁ」とか考えている。閑話休題。シャワーを早々に終えるが、裸で食べるなんて野暮なことはしない。しっかりと髪を乾かし、服を着て保湿クリームを塗り、椅子を窓際に置く。やっとサクレ時間がやってきた。蓋を開ける。スライスレモン。今日は最後に食べることにしよう。スプーンを入れる。ゆっくり口へ持っていく。圧倒的レモン。いちご味もメロン味もコーラ味も勿論いいがやはりレモンが至上だ。鼻から抜ける甘酸っぱさと、飲み込んだ後に残る絶妙なほろ苦さ。奇跡の配合で配分されたアルコール分がサクレのレモン感をより一層惹き立てている。食べ進めていくと徐々に柔らかくなり、脳も溶けていく。極めつけはスライスされたレモンである。レモン風アイスにスライスレモンを乗っけるという革命。程よい甘さを纏ったレモンを一口で頬張る。言葉はいらない。そこにあるのは純粋な幸福だけである。

 

半分くらい炭酸水にぶち込むのも良い。シークワーサーを少し垂らすとなお良い。まじで合法トリップできます。

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