2020年上半期 ベスト
上半期と言いましても二月中頃まで受験、四月までは卒業・入学の波に揉まれてゆっくり音楽を聴けていません。おまけにspotify再加入も4月と、なかなか音楽に触れる時間が少なかった...。それでもやっぱり良いアルバム・EPは沢山ありましたので、「これは入れなきゃまずいだろ!」という盤を中心に(断腸の思いで)9枚+1枚選びました。
The Prettiest Curse/Hinds
10曲30分の潔さ。甘酸っぱい声が初夏のこの季節にぴったり。奥で鳴り続けるシンセが高揚感を与えてくれる。楽器の音も90年代の少し解像度が低い印象を受け、ノスタルジックを感じる。野外で聞きたい曲達だ。最高。
The Slow Rush/Tame Impala
Laughing Gas/Wild Nothing
The New Abnormal/The Strokes
Deep Down Happy/Sports Team
「やっぱりロックなんだよ、ギターなんだよ!」っていう叫びがイギリス、日本でも鳴り響いたことが容易に想像できる。ブリットポップやガレージロックリバイバルといった最高の要素を、圧倒的ポテンシャルの下でぐちゃぐちゃにミックスしてオリジナルに昇華させた名盤。10年後くらいに何かしらのターニングポイントとして語られるかもしれない名盤。最高。
狂(KLUE)/GEZAN
2020の今だからこそ圧倒的に鳴り響く名盤。詳しくは↓↓↓↓↓↓↓↓↓
It Is What It Is/Thundercat
前作「Drunk」がベーシスト・サンダーキャットとして一つの到達点だとしたらこの「It Is What It Is」はコンポーザーとしてのサンダーキャットの到達点かもしれない。曲数を絞り、ヴォーカルをメインに据えた曲作りのように思える。とはいえ7曲目「funny thng」のような曲を引っ張る印象的なベースラインも健在で、何回も聴き返したくなる名盤。最高。
ざわめき/羊文学
名曲「1997」でみられた、ある種現世から離れた俯瞰的で批評的な世界観をさらに強めたEP。だが、後半にかけて自分の半径の世界の話に歌詞のテーマが移り変わっていく。それに乗じてヴォーカル・塩塚の声に感情があふれ出し、たった24分で心がざわめくどころか、めちゃくちゃに揺さぶられる。また、都会の冷ややかさを備えたような音作りが彼女達の世界をより美しく彩っている。最高。
Wake UP!/Hazel English
所々に往年のロックへの目配せが感じられる一枚。歌詞恋愛模様を中心に描いたものだが所々に現代への批評も織り交ぜられており、タイトル「Wake Up!」含め2020年において聴くことに意味を見いだすことができそうだ。とはいえ本当に気持ちいポップソングを詰め込んだ宝石箱のような一枚になっている名盤。最高。
CEREMONY/King Gnu
アルバムとしての完成度は申し分ないし、めちゃくちゃ売れたのも納得。『飛行艇』のアクモン+ツェッペリンといったアプローチはいつ聞いても胸が高まる。それ以上に受験本番、何校か受ける中でずっとウォークマンでこのアルバムを聞いていたので思い入れが深い。一生大切にするし日本音楽史に残る大名盤だと思う。最高。
以上です。ギター鳴っている音楽を無意識に何回も再生してしまうようです。下半期もいろんな音楽に出会いたいです。