東京の端より愛をこめて

東京の端より愛をこめて

WITH LOVE FROM THE EDGE OF TOKYO

noteに移行します。

二か月くらいにわたってちょこちょこと記事を書きました。

キーボードを通して自分の思っていることの輪郭が定まっていく感覚は癖になりました。自分を文字に託せるプラットフォームとしての「はてなブログ」は素晴らしい媒体だなと感じました。

 

一方で「同じ趣味のブログを探れる」場としてほとんど機能していない「はてなブログ」に少しだけ不満がありました。

 

自分のことを文字にする一方で、他の方の魂へも気軽にアクセスできる場が欲しいとも思っていました。Twitterはてなブログの中間みたいな場がないかと考えていました。

 

というわけでたどり着いたのがnoteです。タグなどが充実していていろんな方のページに跳びやすいというのが一番の決め手でした。

 

それと、noteのほうが日記に近いという印象を受けたんですね。はてなブログってめちゃくちゃ作り込んでいる方が多くて、肩に力が入らざるを得ないんですよ。ある程度画一的なフォーマットが存在するnoteの方が気楽に書けるのかなぁという結論に達しました。

 

二月くらい前に一応noteのページを登録していたのですぐに移れるっていうのもあり、七月からはnoteに色々書くことにしました。下にリンクあります。それでは、noteでお会いしましょう。チャオ!

 

https://note.com/richnoise

2020年上半期 ベスト

上半期と言いましても二月中頃まで受験、四月までは卒業・入学の波に揉まれてゆっくり音楽を聴けていません。おまけにspotify再加入も4月と、なかなか音楽に触れる時間が少なかった...。それでもやっぱり良いアルバム・EPは沢山ありましたので、「これは入れなきゃまずいだろ!」という盤を中心に(断腸の思いで)9枚+1枚選びました。

 

 

The Prettiest Curse/Hinds

10曲30分の潔さ。甘酸っぱい声が初夏のこの季節にぴったり。奥で鳴り続けるシンセが高揚感を与えてくれる。楽器の音も90年代の少し解像度が低い印象を受け、ノスタルジックを感じる。野外で聞きたい曲達だ。最高。

 

 

The Slow Rush/Tame Impala

当たり前のように前のアルバムを軽く越えてきた印象を受ける。フジロックで見れるんだ!と思いながら聴き込んだ。3曲目の「Borderline」はいまいち晴れきらない僕の心情を歌詞、サウンドデザインで代弁してくれている。いつかフジロックで会える日を待つ。最高。

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Laughing Gas/Wild Nothing

5曲入りのEP。一番ベースの音が気持ち良かったので選びました。まさに「ドリームポップ」といったサウンドデザインに加えて80年代の踊りたくなるような味付けがなされていて、聴いててめちゃくちゃ楽しい。最高。

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The New Abnormal/The Strokes

ストロークスの魅力は「細部まで作り込まれた曲から溢れる人間のパッション」だと思っている。このアルバムもシンセを軸に据えた上物、タイトなリズムの間を縫うヴォーカルが物凄く気持ち良く鳴っている。1st、2ndより全体的にBPMを落としながらも、成熟したストロークス本来の魅力を最大限に発揮した名盤だと思う。最高。

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Deep Down Happy/Sports Team

「やっぱりロックなんだよ、ギターなんだよ!」っていう叫びがイギリス、日本でも鳴り響いたことが容易に想像できる。ブリットポップやガレージロックリバイバルといった最高の要素を、圧倒的ポテンシャルの下でぐちゃぐちゃにミックスしてオリジナルに昇華させた名盤。10年後くらいに何かしらのターニングポイントとして語られるかもしれない名盤。最高。

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狂(KLUE)/GEZAN

2020の今だからこそ圧倒的に鳴り響く名盤。詳しくは↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

richnoise.hatenablog.com

 

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It Is What It Is/Thundercat

前作「Drunk」がベーシスト・サンダーキャットとして一つの到達点だとしたらこの「It Is What It Is」はコンポーザーとしてのサンダーキャットの到達点かもしれない。曲数を絞り、ヴォーカルをメインに据えた曲作りのように思える。とはいえ7曲目「funny thng」のような曲を引っ張る印象的なベースラインも健在で、何回も聴き返したくなる名盤。最高。

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ざわめき/羊文学

名曲「1997」でみられた、ある種現世から離れた俯瞰的で批評的な世界観をさらに強めたEP。だが、後半にかけて自分の半径の世界の話に歌詞のテーマが移り変わっていく。それに乗じてヴォーカル・塩塚の声に感情があふれ出し、たった24分で心がざわめくどころか、めちゃくちゃに揺さぶられる。また、都会の冷ややかさを備えたような音作りが彼女達の世界をより美しく彩っている。最高。

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Wake UP!/Hazel English

所々に往年のロックへの目配せが感じられる一枚。歌詞恋愛模様を中心に描いたものだが所々に現代への批評も織り交ぜられており、タイトル「Wake Up!」含め2020年において聴くことに意味を見いだすことができそうだ。とはいえ本当に気持ちいポップソングを詰め込んだ宝石箱のような一枚になっている名盤。最高。

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CEREMONY/King Gnu

アルバムとしての完成度は申し分ないし、めちゃくちゃ売れたのも納得。『飛行艇』のアクモン+ツェッペリンといったアプローチはいつ聞いても胸が高まる。それ以上に受験本番、何校か受ける中でずっとウォークマンでこのアルバムを聞いていたので思い入れが深い。一生大切にするし日本音楽史に残る大名盤だと思う。最高。

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以上です。ギター鳴っている音楽を無意識に何回も再生してしまうようです。下半期もいろんな音楽に出会いたいです。

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平和賛歌を歌うということ

乃木坂46時間tvが終わった。握手会もライブもできない状況の下で我々ファンを楽しませようとスタッフ、メンバーが一丸となって番組を作り上げてくれた。内容は百点満点ではないだろうけれども、乃木坂の良さを再確認できたという点で間違いなく最高の番組だった。

 

そんな46時間tvの終盤、ソーシャルディスタンスライブにおいて披露された曲、「Sing Out!」が最高すぎたという話。

 

 

この曲が発表された一年前、正直全く響かなかった。とくに大仰な歌詞が好きになれなかった。ライブでの評判は上々だったらしいが、残念ながら生で聞く機会はなかった。

 

歌詞のテーマは「互いを思って世界を幸せにしよう」といったところだろうか。一年前の僕はこの歌詞を素直に受け止めるにはあまりにも平和ボケしていた。

世界が危機に陥る?誰とも会えない?音楽を自由に鳴らせない?そんなことあるわけないじゃん。一年前の僕には「シンクロニシティ」の劣化版、としか感じることができなかった。

 

けれど一年で世界の風景は一変した。当たり前は当たり前でなくなった。友達とマックで駄弁ったり、ライブで叫んだり。そういったものはどこかへ行ってしまった。

さらに最近では誰かが誰かを傷つけ、報復し、また傷つけるという負の連鎖が世界中に広まっている。

意識はせずともかなり気が滅入っていたようだ。

 

そんな中開催されたのが「46時間TV」だった。メンバー、スタッフのおかげで笑いあり、涙ありの時間を過ごし、久しぶりに心が休まった。

そしてフィナーレで三か月ぶりのライブがソーシャルディスタンスを保ちながら披露された。メンバーもファンも完全に納得した形ではなかっただろう。けれども「はなれってたって、ぼくらはいっしょ」のスローガンの下、今できる最大限のパフォーマンスだったことは間違いない。

 

ここからが本題だ。

 

そんなライブの9曲目、「Sing Out!」で泣いた。

ここにいない誰かのために今なにができるのだろう

みんなが思えたら良い

自分の幸せを少しずつ分け合えば笑顔は広がる

綺麗言に、理想論に聞こえるかもしれない。それでも46時間を通してメンバー同士で思い合い、さらに沢山の人に笑顔や愛を届けた乃木坂46が歌うことでこの歌の強度が段違いになる。

 

ここにいない誰かもいつか

大声で歌う日が来る 知らない誰かのために

人は皆弱いんだ お互いに支えあって前向いて行こう

真っ直ぐすぎる言葉だ。僕の好きな音楽の先人たちの言葉に比べたら軽くて薄いかもしれない。それでも、世界へ笑顔を届けようと46時間を乗り越えた彼女たちがこの歌詞を歌う姿に僕は涙を我慢することはできなかった。

 

本当にこの時代に乃木坂と出会えてよかった。

早くファンとメンバーが一緒にこの曲を大声で歌える時がこないかなぁ。

 

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最高のアイスTOP3が決まりました。

3位 アイスの実 巨峰

アイスの実 アソート 84ml×24個 【冷凍】(1ケース)

 アイスの実はなぜ「アイスの実」なのか。それはアイスでありながら「実」、すなわち果実であるからだ。そしてアイスの実の原点にして頂点に立つのが巨峰である。アイスの実のパッケージを開ける。そこに存在するのはアイスでありながら、果実の可愛らしさ、瑞々しさ、生命力を宿した12個の宝石。リニューアルされたので手でつまむ必要はない。袋を口の近くに持っていき、口へ放り込む。少し舌で転がし風味を楽しんだ後に奥歯でかみ砕く。意外なほどの弾力を感じた途端弾ける実。口に巨峰、いや初夏が広がる。扇風機でも夏フェスでもプールの塩素の匂いでもない、暑い日の「アイスの実 巨峰」が僕の夏の訪れを知らせてくれるのだ。

 

炭酸にぶち込むのも良い。味の変化は夏の夕暮れの紅の移り変わりのように美しい。

 

 

2位 赤城乳業 ブラックチョコレートアイスバー

赤城乳業 ブラック チョコレートアイスバー 83ml×30個 【冷凍】(1ケース)

75円。圧倒的お手頃さ。板チョコをアイスにメタモルフォーゼ。開けると黒に近い茶色の塊。まずはペロリと一舐め。冷たさにビターな風味が混じり、風が吹き抜ける。一口齧る。表面の堅いチョコを越え、シャリッとした粗めの氷を招き入れる。ほのかに薫るミルク感。口の中で転がすとすぐ溶けていなくなる。そこから食べ終えるまでは一瞬。口、喉の温度が下がっていくのに反比例して上昇する幸福度。棒に残る最後の塊を見てふと寂しさが訪れ、チョコの苦さと共に夏が終わっていく寂しさが僕を襲う。だが、まだ6月。夏はまだまだ終わらない。

 土手沿いのコンビニで買うのが良い。片手にブラックチョコレートアイスバー、耳からはくるりで「アンテナ」を。

 

 

1位 SACRE レモン

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夏は「サクレ」のために生活していると言っても過言でもない。運動、勉学、勤労、すべてのご褒美がサクレを体に入れること。今日だってそうだ。オンライン授業を終え筋トレ。陽が斜めになった頃にマラソンを行いシャワーを浴びる。すべての行為のベクトルがサクレへ向いている。勉強しながら「今日はレモンからかなぁ、いやレモンは残すべきだよなぁ」とか考えている。閑話休題。シャワーを早々に終えるが、裸で食べるなんて野暮なことはしない。しっかりと髪を乾かし、服を着て保湿クリームを塗り、椅子を窓際に置く。やっとサクレ時間がやってきた。蓋を開ける。スライスレモン。今日は最後に食べることにしよう。スプーンを入れる。ゆっくり口へ持っていく。圧倒的レモン。いちご味もメロン味もコーラ味も勿論いいがやはりレモンが至上だ。鼻から抜ける甘酸っぱさと、飲み込んだ後に残る絶妙なほろ苦さ。奇跡の配合で配分されたアルコール分がサクレのレモン感をより一層惹き立てている。食べ進めていくと徐々に柔らかくなり、脳も溶けていく。極めつけはスライスされたレモンである。レモン風アイスにスライスレモンを乗っけるという革命。程よい甘さを纏ったレモンを一口で頬張る。言葉はいらない。そこにあるのは純粋な幸福だけである。

 

半分くらい炭酸水にぶち込むのも良い。シークワーサーを少し垂らすとなお良い。まじで合法トリップできます。

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GEZAN『狂 KLUE』

音楽はなんのために存在するのか?テンションを上げる、気持ちに寄り添ってもらう、ファッションとして聞く。人それぞれだろう。

 

オルタナティブバンド・GEZANのnewアルバムは音楽を「革命」のための存在と位置付けた。この世界に抵抗するための音楽(Rebel music)としてこの作品を作った。

かつてフランス革命で「ラ・マルセイエーズ」が時代に求められた歌となったように、この作品も2020年が必要としている歌なのではないか。

今年1月に世に放たれたこのアルバムは、奇しくも現在、災禍の真っただ中にある世界を映している。作品では「分断」「差別」「倫理」「アベ」「トランプ」「インターネットを信仰」「右と左」といった言葉が歌われている。

2020以前なら歌詞の中でのこれらの言葉に対してリアリティを感じないし、違和感を持っただろう。しかし、この数か月でそれらの言葉は存在感を強め、意識せざるを得ないものとなった。

それに相まってこのアルバムの存在感、意義は何倍にも膨らみ、今、この瞬間に絶対に聴くべき作品になった。

 

随所に挟まれるポエトリーリーディング、アルバムを通して一貫したBPM100、シームレスに繋がった楽曲たち、不穏な声、楽器。それらを越える歌詞の強さ。圧倒的に濃い。

 

前半

 

一曲目「狂」では不穏なトラックに載せてこんな言葉から始まる。

今、お前はどこでこの声を聴いている?

 この時点で普通のアルバムじゃないことがわかる。続いて「これはこれから始まる革命の注意事項」と放ち、「聴く者の倫理を破壊」、「毒を以て毒を制す」、挙句の果てに「停止ボタンを押し拒絶」する選択肢もあるとリスナーに投げかける。ここまで聞いたら止める選択肢などあるはずもない。そして究めつけは次のリリック。

前半ではこの世界の破綻の詳細と奮起を

後半では希望という概念について、反抗に対する再定義について

この世界の歪さを説き、どう生きるかを促す音楽である、という宣言だ。 

 

一曲目のおどろおどろしいビート、それに乗った部族の叫び声を引き継いで始まる二曲目「EXTACY」、BPMが200となり「壊れるべくして壊れた」といった耳を覆いたくなる言葉の波である三曲目「replicant」。ずっと流れ続ける叫び声やギターリフ、曲間の無いシームレスな展開。サイケデリック、パンク、宗教音楽などあらゆる音楽を飲み込む音像。

 

前半のピークは六曲目「Soul Material」だ。

見るべきものがあるから目は二つある

心だって必要だから君の胸にある

 ずっと投げかけられていた側のリスナーに当事者意識が芽生える。コロナ禍の中で誰もが必要と確信し始めている「信念」に目を向けるとともに、リスナーはこのアルバムの世界観が自分の世界だと実感するのだ。

ここまでが「この世界の破綻の詳細と奮起」である。そして七曲目「訓告」へとなだれ込む。

 

後半

七曲目「訓告」では「夕焼けっていうのがあったらしい」「仮想世界へ逃避」「人工知能の暴走」「インターネットは神様に」など現代を憐れむような詩を詠む。

九曲目「赤曜日」の歌詞を抜粋したのがこれ。

意識を破壊し、内側から歴史を書き換える

全ての構造をこの場所で破壊する

 

オレたちは今、変わらなければいけない

革命なんだよこれは 革命なんだよこれは

 

神さまを殺せ

権力を殺せ

組織を殺せ

GEZANを殺せ

正直、僕はこの言葉全てにに共感していない。しかし、GEZANというバンドの怒りや思い、魂の叫びを感じたし、音楽として発信する覚悟に敬意を示したい。

 

終盤

ここまでは「世界」への反抗だったり「東京」という街への失望など自分の上にある存在へと怒りをぶつけている。だが、終盤も終盤、11曲目「東京」からは「自分と愛する誰か」がテーマになる。

政治と言葉にしたとき

一番最初に浮かんだフェイス

アベやトランプその他諸々のダーティフェイス

ではなく

花を見て笑う好きな人の顔であるべきだから

 

「東京」言葉にした最初のイメージ

夢の墓場、ビルの墓石、曇天の空

そうじゃなくて

君と歩くいつもの帰り道であるべきだから

 小さな幸せを守るために怒り、泣き、喚く。その先で守りたいものは小さな幸せだと。圧倒的に不穏でおどろおどろしい世界観の中で咲く本当に美しい名曲である。

 

最後の最後の曲「I」で歌われている歌詞を紹介したい。

幸せになるそれがRebel(反抗)だよ

 一曲目で示された「反抗に対する再定義」の答えが「幸せになる」ことだ、そう彼らは結論付けたたのだろう。

不条理、気に食わないこと、矛盾、それら諸々に対する怒りをぶちまけ辿り着いた最強のカウンター、それが「幸せになること」であり、自分の世界を変える「革命」なのだ。

 

っていうのが僕の解釈だ。

 

社会が混乱する今だからこそ響くものがある。とはいえ20年後に聴いても響く普遍的なメッセージを秘めた名盤であることは間違いない。

 

怒りながら泣き、泣きながら祈り、祈りながら歌う彼らに惹かれた五月末だった。

 

狂(KLUE) [Explicit]

 

 

オンライン授業、ぶっちゃけどう?

大学に合格しました。いわゆる「MARCH」の一校、私立文系です。ですが、残念ながら登校は叶わず、一度もキャンパスに入れていません。

授業開始予定が一か月繰り上がってGW明け、オンライン授業が始まりましたので現状と感想をつらつらと並べさせていただきます。

 

 

現状

授業形態は三つ。一つが資料、課題だけ出す形態。二つ目は動画を先生が用意し、それを見る。三つ目はZOOMを用いて、オンラインでディスカッションを行う形態。前半だけZOOM、後半に課題などミックスして行うこともあり。

  • 語学系...教科書と、オンライン上で配布されている動画、音声に沿って進める。基本一人で進める。
  • 講義系…教授がゴリゴリに編集した動画、ただ音声付のスライドショーを見るなどクオリティは差があるものの、一応講義の形態を取っている。
  • ゼミ系…ZOOMを用いて話合い、画面共有機能でパワポを用いた発表も行える。
  • 体育...家で筋トレ

良い点

  • すごく凝った動画を編集してくださる先生の授業。熱意もあるし惹き込まれる。動画編集に精通されているらしく、むしろオンラインで受けてよかったと思える。
  • ZOOMを用いた少人数授業。10人に対して先生1人。発言する際は手を挙げる、先生に指名されない限りミュートのまま、などルールをちゃんと設定することで、できる限りZOOMの弱点を打ち消す。パワポを画面共有を通して活用し、一応プレゼン紛いのことはできる。
  • 別に時間割り通りに行動する必要がないので、寝坊してしまったり、勘違いで受けれなかったりすることがない。(逆に起こる問題については後述)。

悪い点

  • 課題を出しただけで授業と言い張る先生、10分の動画で授業を終わりにする先生。本来100分だぜ。
  • 英語で会話する機会が無い。(入学時はあると宣伝していた)。リーディング、リスニングの能力を得ることはできるが、スピーキング力が身につかない。
  • ZOOMが固まってしまうのはしょうがないとして、やはりストレスは貯まる。
  • 事前収録の授業が多いので、受ける側は時間割通りに行う必要性が低い。ですので、履修を組む際にも時間割に縛られない、フレキシブルな授業選択を可能にして欲しかった。

結局どうよ

正直、授業に関しては想像していたよりも満足度は高い。

だが、多くの大学生は現状に全く満足していないと思う。

めっちゃ遊ぶ、いろんなイベント行く、バイトする、めっちゃ遊ぶ、人生の夏休みを満喫する!!留学生や様々な土地から来た人と交流し、違う価値観のなかで理解を深める。自分の好きなものに、サークルを通して没頭する。お金のかかった図書館やジムなどの設備を十分に使い、自己を高める。そういった行動を含めた「学生生活」に期待していた我々からすれば到底満足できる環境に置かれているとは思えない。

 

大都市圏以外では緊急事態宣言が解除された。東京の感染者も日に日に減少している。私の学校は6月中旬まではオンライン授業と決まっているがその先の発表はされていない。どうなるのか。

 

以上、私文大学生の現状報告でした。

 

アレキサンドロスの「ALXD」は紛れもない名盤

[ALEXANDROS]は少し誤解されている。いわゆる「邦ロック」バンドとして括られることが多い。だが、僕は彼らの音楽やアティチュードは他の現行バンドと一線を画していると思う。

彼らは貪欲だ。ミスチルイエモンといった歌モノジャパニーズロックや、oasis、ミューズといったスタジアム級のでっかい音楽、リバティーンズやヤーヤーヤーズなどのラフなギターロックといった「かっこいい」と思う要素を音楽に詰め込んでいる。さらにそれを上回るセンス、オリジナリティをもって楽曲を完成させる。

そんな彼らの野望やアイデア、センス、技術が「これでもか!」というほどギチギチに詰め込まれたアルバムが5th Album、「ALXD」である。

スーパーカー「スリーアウトチェンジ」、椎名林檎無罪モラトリアム」、ミッシェルの「ギヤ・ブルーズ」だったりアジカンの「ソルファ」やバンプの「ユグドラシル」といった「ド定番」な名盤の一枚となってもおかしくないと思う。

 

ALXD

ALXD

  • アーティスト:[Alexandros]
  • 発売日: 2015/06/17
  • メディア: CD
 

 

 

 1.ワタリドリ

オープニングトラック。圧倒的代表曲。[ALEXANDROS]の曲、というくくりを越えて「みんなの歌」になってる。シンプルだけど、否が応でも数段階気持ちのギアが上がるイントロ、アコギの疾走感、頭から離れないサビ。裏声が「live forever」のようにめちゃくちゃ気持ちよく響く。

 

2.Boo! 

ワタリドリから間髪入れずに入る。アルバムの中へ引きずり込まれる。途中にビートが重くなり、ベースとジャムるところが一番好き。

 

3.ワンテンポ遅れたMonster ain't dead

全編通して暴れ倒すドラムが魅力。直線的だったり、うねりにうねったり、圧倒的な手数だったりとサトヤス氏のドラムが[ALEXANDROS]を支配してると改めて実感できる。ここまでの3曲でアルバムに圧倒的加速がついている状態。

 

4.Famous Day

一気に雰囲気が変わり、都会の中を駆け抜けるような感覚になる。Cメロ終わりのパートをライブで合唱するのが気持ち良すぎる。遅咲きのバンドだからこそ書けるし説得力が生まれるのだな、と。

 

5.Adventure

文字を詰める歌詞だと、どうしても引っかかってしまう曲が多い。だがこの曲に関しては歌詞とメロディーと完全にマッチしてる。聞いていても歌っていても本当に気持ちが良い。バンド規模、人気、実力を上げる中で会場が一体となって歌える曲が増える。その音楽性の変化を完全にものにし、紛れもない[ALEXANDROS]の曲として還元させる。理想的なバンドの進化を表している名曲。

 

6.can't expain

「一番地味な曲」とvo.川上洋平は評していた。しかし一方で「[ALEXANDROS]の旨味」を凝縮させた曲でもある。確信犯的なgt.白井のギターアレンジや、生き急ぎながら愚直に上を目指し続ける姿勢を見せる歌詞など、僕の好きな[ALEXANDROS]の要素が詰まっている。

 

7.Buzz Off

インタールード曲。「アルバムじゃないと聞けない少し遊んだ曲」マニア的には嗜好の一曲。曲の詰め合わせじゃなくて「アルバム」として完成されていいる一因。

 

8.Oblivion

英詩って結局何言っているかわからないのだけど、挟まれる日本語をものすごく引き立てる効果があると思う。「誰のためでも無くて 他でもない自分自身の 為にあるこの命を いかにして」という「[ALEXANDROS]の命題」ともいえる一節がめちゃくちゃ響く。

 

9.Leaving Grapefruits

個人的な失恋ソングトップ3に入る。ちょっとほろ苦いまさに「グレープフルーツ」みたいな曲。ライブでこのイントロが鳴った途端女性の皆さんが「キャー」って言っていたけど、僕も2オクターブ下で悲鳴上げていました。

 

10.Dracula la

めっちゃキャッチーだけどサウンドは素直なロックという最高のバランス感覚で成り立つ曲。一曲一曲がめちゃくちゃ強いアルバムの中でも異彩を放つ。ライブハウスでもグラスステージでも映えるような名曲。

 

11.Droshky!

ホーンセクションの軽快さとファンキーなボーカルが妙にマッチしている。世界に中指を立てる歌詞を舌を巻きながらまくしたてるのがめっちゃ良い。

 

12.Dog 3

重いリフからの暴れまくるドラムが鳴り響く。メタルを再解釈してJ-ROCKに昇華させたような一曲。「Cat 2」という曲の続編、という遊び心。海外っぽい英語の使い方に当時中学生だった僕はやられました。

 

13.Run Away

「タタタタ淡々」「喉カラカラ」「タラリタラリ」「タラララッ」という言葉遊びの妙。めちゃくちゃ最高な川上洋平の声。Aメロ、Bメロの真っ直ぐな声からサビで裏声混じるのがいいフックに。「高望みと言われて 才能がないと言われても 怯める程僕は賢くなくて」は本当に最高のパンチラインだと思う。彼らのアティチュード自体に惚れている。

 

14.Coming Summer

夏が始まる前の気持ちの良い、乾いた風を具現化させたような曲。ストリングスの音がめちゃくちゃ合う。アルバムを受け止め、放心状態のリスナーを包み込むアウトロは至高。

 

 

キャラの濃い楽曲を詰め込みながらも、通しで聞くことで楽曲が数倍輝く。[ALEXANDROS]の一つの到達点ともいえる最高のアルバムだ。